日の出が5時くらいなので、朝早起きして食事をとってから日の出付近に出発します。
37祓戸王子(はらえどおうじ)
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祓戸王子 |
少し山の小道に入った所にありました。
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鈴木屋敷案内 |
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つっかえで支える鈴木屋敷 |
街道に戻って、しばらく歩くと鈴木屋敷がありました。名字の中で日本一の鈴木家のルーツ。何と、無料で自由に入ることができます。
入ってみると、義経が子供の時に遊んでいたとかの案内がありますが、壊れかけの建物を棒で支えており、さらにびっくりです。恐らく、私財で、修復費用が足りないのでしょう。貴重な観光資源となるのにもったいないことです。
それにしても、熊野古道沿いは、最初に渡辺家ゆかりの王子が有り、今度は鈴木家が有り、なかなかおもしろいです。
38藤代王子(ふじしろおうじ)
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藤白神社 |
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藤白神社は鈴木さんの氏神 |
ここは、大阪から初めの五躰(ごたい)王子です。五躰王子は数ある王子のうちで格式高いとされる5つの王子のことだそうです。また、藤代王子(神社)は鈴木家の氏神様だそうです。たしかに、今までの王子とは雰囲気が違います。立派な神社です。
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藤代王子 |
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海南の海 和歌浦方向? |
再び、歩き始めます。有間皇子の墓を通り過ぎたあたりから坂が急になってきます。ミカン畑の間をしばらく通ると、山道へ。結構登った山の間から海が見えます。今は工場がありますが、昔はもっときれいだったことでしょう。
39藤代塔下王子(ふじしろとうげおうじ)
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藤代塔下王子 (お寺の提灯) |
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藤代塔下王子 案内板 |
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藤代塔下王子 |
山を登り切ったところにお寺が有り、その一角に案内板があります。峠とは書かずに塔下と書いているのがおもしろいです。こちらの王子は石像が有り、王子らしい王子です。ただ、このあたりから雨が降り出しました。少し雨宿りしていると、お寺の関係の人なのか、女性が「雨で残念ですね」と声をかけてくれました。少しほっとします。買ったばかりのスマホで雨雲を確認してみますが、しばらく止む気配はありません。仕方なく、傘を取り出し、進むことに。
しばらく歩くと、下りの山道になります。雨で濡れているので滑って転落しそうで少し怖かったです。下ったところに集落があります。
40橘本王子(きつもとおうじ)
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橘本王子 入口 |
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橘本王子 |
橘は、柑橘の橘のようです。紀州ミカン発祥の地のようです。
41所坂王子(ところさかおうじ)
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所坂王子 |
先ほどの王子の続きで、今度は、ミカンの原木がありました。みかんとお菓子の神様とのことです。たちばなが、みかんになったとははじめて知りました。
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橘 みかんの原木 |
この後、民家を挟んで川沿いに緩やかな登りが続きます。田舎ではありますが、豊かそうな町並み。たぶん、産業としてはみかん農業なのでしょうが、いい感じの所です。
42一壺王子(いちつぼおうじ)
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一壺王子 泣き相撲の舞台となる土俵 |
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一壺王子 案内板がはがれている |
テレビで訳のわからん祭りと思って見ていた赤ん坊の泣き相撲。それがここで行われているとは知りませんでした。ついたときは、青年の男性が、複数なにやら打ち合わせしていました。あまり邪魔もできないので写真だけ写しました。案内板は、元気な子供によってはがされたのでしょうか?人々の息づかいが感じられる地域です。
このあと、車も通れる道なのですが、どんどん急になっていきます。途中のお地蔵さんに対
して、年配のおばちゃんが手を会わせて長いお経を読んでいました。少し昔のよき日本がここにありました。
さらに登って、舗装した道路も終わり、山道へ