4日目 海南から湯浅(その1)(平成26年5月5日)


日の出が5時くらいなので、朝早起きして食事をとってから日の出付近に出発します。

37祓戸王子(はらえどおうじ)

祓戸王子

少し山の小道に入った所にありました。
















鈴木屋敷案内
つっかえで支える鈴木屋敷
街道に戻って、しばらく歩くと鈴木屋敷がありました。名字の中で日本一の鈴木家のルーツ。何と、無料で自由に入ることができます。
入ってみると、義経が子供の時に遊んでいたとかの案内がありますが、壊れかけの建物を棒で支えており、さらにびっくりです。恐らく、私財で、修復費用が足りないのでしょう。貴重な観光資源となるのにもったいないことです。
それにしても、熊野古道沿いは、最初に渡辺家ゆかりの王子が有り、今度は鈴木家が有り、なかなかおもしろいです。

38藤代王子(ふじしろおうじ)

藤白神社
藤白神社は鈴木さんの氏神
ここは、大阪から初めの五躰(ごたい)王子です。五躰王子は数ある王子のうちで格式高いとされる5つの王子のことだそうです。また、藤代王子(神社)は鈴木家の氏神様だそうです。たしかに、今までの王子とは雰囲気が違います。立派な神社です。
藤代王子


















海南の海 和歌浦方向?
再び、歩き始めます。有間皇子の墓を通り過ぎたあたりから坂が急になってきます。ミカン畑の間をしばらく通ると、山道へ。結構登った山の間から海が見えます。今は工場がありますが、昔はもっときれいだったことでしょう。








39藤代塔下王子(ふじしろとうげおうじ)

藤代塔下王子 (お寺の提灯)

藤代塔下王子 案内板
藤代塔下王子
山を登り切ったところにお寺が有り、その一角に案内板があります。峠とは書かずに塔下と書いているのがおもしろいです。こちらの王子は石像が有り、王子らしい王子です。ただ、このあたりから雨が降り出しました。少し雨宿りしていると、お寺の関係の人なのか、女性が「雨で残念ですね」と声をかけてくれました。少しほっとします。買ったばかりのスマホで雨雲を確認してみますが、しばらく止む気配はありません。仕方なく、傘を取り出し、進むことに。















しばらく歩くと、下りの山道になります。雨で濡れているので滑って転落しそうで少し怖かったです。下ったところに集落があります。

40橘本王子(きつもとおうじ)

橘本王子 入口
橘本王子
橘は、柑橘の橘のようです。紀州ミカン発祥の地のようです。

41所坂王子(ところさかおうじ)

所坂王子
先ほどの王子の続きで、今度は、ミカンの原木がありました。みかんとお菓子の神様とのことです。たちばなが、みかんになったとははじめて知りました。













橘 みかんの原木


















この後、民家を挟んで川沿いに緩やかな登りが続きます。田舎ではありますが、豊かそうな町並み。たぶん、産業としてはみかん農業なのでしょうが、いい感じの所です。

42一壺王子(いちつぼおうじ)

一壺王子 泣き相撲の舞台となる土俵
一壺王子 案内板がはがれている
テレビで訳のわからん祭りと思って見ていた赤ん坊の泣き相撲。それがここで行われているとは知りませんでした。ついたときは、青年の男性が、複数なにやら打ち合わせしていました。あまり邪魔もできないので写真だけ写しました。案内板は、元気な子供によってはがされたのでしょうか?人々の息づかいが感じられる地域です。
このあと、車も通れる道なのですが、どんどん急になっていきます。途中のお地蔵さんに対
して、年配のおばちゃんが手を会わせて長いお経を読んでいました。少し昔のよき日本がここにありました。
さらに登って、舗装した道路も終わり、山道へ