7日目 田辺から近露(その2)(平成26年9月13日)

77滝尻王子(たきじりおうじ)

滝尻王子
滝尻王子案内板












13:20五体王子の一つです。また、世界遺産に指定されている古道はここから始まります。そのため観光客が急に増えます。このあたりは展示館や、土産物屋があり、見たいのですが、ここからまだかなりの距離があるので、先を急ぎます。
中辺路の起点の標識


















先を急いでいるにもかかわらず、山道というよりは、木の根っこが階段代わりとなっている古道になれず、少し迷ってしまいました。
胎内くぐりなどもあったのですが、焦った気持ちになってしまい、通りませんでした。急な山道が続きます。

78不寝王子(ねずおうじ)

不寝王子
不寝王子案内板












13:47





この後も、さらに急な山道が続きます。また、ツアーの人たちもたくさんいて、なかなかスピードが上がりません。ツアー客は時々休憩するので、その間に抜かすことになるのですが、何組もツアー客がいました。
山道を抜けると高原(たかはら)の町。

高原からの眺め1
高原からの眺め2












高原からの眺め。のどかでほっとします。自販機があるので飲料を調達しておきます。高原熊野神社にも寄りたかったのですが時間的に厳しいので寄らず、少し民家がありましたが、又山道へ。ただ、ツアー客はぐっと減りました。

79大門王子(だいもんおうじ)

大門王子
大門王子碑
15:35











大門王子案内板























80十丈王子(じゅうじょうおうじ)

十丈王子
16:01

















山道の左手からお日様が見えてきました。真東に行っていると思っていたら、そうではなく、北東に進んでいるのです。方向感覚が狂います。

81大坂本王子(おおさかもとおうじ)

大坂本王子
大坂本王子案内板












17:18





大坂本王子


















この後、道の駅で小休止。バスに乗る手もあったのですが、残り2キロほど、まだ明るさが残っているので歩行強行。
牛馬童子像は暗いのと、時間的に苦しいので飛ばしました。
急な下り階段。ここから近露の町が見えてきます。足の踏ん張りがきかなくなってきて、下りに時間がかかります。

82近露王子(ちかつゆおうじ)

近露王子入口
18:22に到着しました。立派な王子です。

















近露王子

近露王子案内板

















ただ、今日泊まる宿がどこにあるかわからず、タクシーなどもないので、思い切って宿に連絡すると、親切にも女将さんがむかえに来てくれました。
あとで観察すると、比較的広いキャンプ場とバンガローをほとんど女将さん一人で切り盛りしており、忙しい時間なのに恐縮し、申し訳ないと思いました。
今日の地図上の歩行距離37.4km 宿の部屋で足を見ていると、足の親指から透明な液体が出て、少し爪もぐらぐらしてきています。途中から山道を急いで歩いたので、歩きすぎですね。この宿は温泉もあり、ゆっくりくつろがせていただきました。

7日目 田辺から近露(その1)(平成26年9月13日)


田辺からいよいよ本格的に山道に入ることになります。今までであれば、適当なところに鉄道駅があり、大まかな計画が立てられたのですが、ここからは、バス停も宿も少なく、野宿する気も無いので、どこで1日を終了させてバスで戻るか宿泊するかを決めておかなければなりません。
近露に一人で泊まれる宿を見つけたので、強行日程ではありますが、田辺-近露-本宮を2日で歩くと決めました。
前日の夜にJR特急くろしおで大阪から田辺へ移動したのですが、指定席は売り切れていて、自由席の通路に和歌山まで立っていきました。次の日に歩くのにちょっとつらかったです。
田辺に着き夜の町を歩いてみると、意外と飲み屋が多く賑わいがありました。ただ、明日が早いので、歩行中の飲食品を調達して、ホテルで休むことに。
翌日(平成26年9月13日)5:30出発
この前も通った高山寺のふもとをまがって進みます。

70秋津王子(あきつおうじ)

秋津王子
6:09今日最初の王子ですが、ここは跡のみです。















71万呂王子(まろおうじ)

万呂王子
6:58この王子も跡のみ。明治になるまでは残っていたようですが・・・















72三栖王子(みすおうじ)

三栖王子
三栖王子案内板












7:27田辺からこの王子の手前の橋まではずっと舗装された所を通っていたのですが、急に舗装されていない道となりました。通り過ぎてしまったのかと思って前へ行くのを躊躇して、時間を少しロスしました。

三栖王子の先にも古道があるのですが、草が茂りすぎてどこが道がわからなくなったので引き返し、舗装された道を行くことにしました。案外坂がキツかったです。峠を越え次の王子へ

73八上王子(やがみおうじ)-上富田町へ

八上王子
8:06広い車道から地元の道へ入ったところにありました。
上富田の町は小さな川が流れたのどかなところです。次の稲葉根王子の前に山を越えなければなりません。山越えの道がどれかを見つけられず、国道のトンネルを通ります。











74稲葉根王子(いなばねおうじ)

稲葉根王子
稲葉根王子案内板












9:07五体王子の一つです。





ここから富田川沿いを歩いて行きます。橋を渡って、

75一ノ瀬王子(いちのせおうじ)

一ノ瀬王子
9:50

















この後、また橋を渡ります。渡った後わずかに戻った後、車道を離れて坂道を登ります。住宅地を通り、鮎川王子へ

76鮎川王子(あゆかわおうじ)-再び田辺市へ

鮎川王子
鮎川王子案内板












10:34田辺市は、合併してかなり広くなり、近畿では一番大きい市です。
鮎というさかなの名前がついていますが、もとは川と川が出合うから(あゆかわ)とのこと。
この日は案内板と碑しか見つけられませんでしたが、後日この付近に来たので探してみると、ちゃんと王子がありました。
場所は公衆電話の後ろに、階段があり、そこを登ったところです。(ほんとは、そこまで説明してほしいものです。)
又橋を渡り、進んでいきます。のごし橋を過ぎてしばらく行くとあぜ道に行きます。このあぜ道が私道なので整備できず、注意して歩いて下さいと書いてありました。実際に、少し崩れそうで、川まで落ちそうな所もありました。川の向かいに道の駅が見えました。しばらく歩くと、古道と国道が交わっているところがあるので、ここで国道を歩き、道の駅で昼食をとりました。
再び歩きます。
吊り橋
吊り橋を渡ります。















清姫の墓


清姫の墓
12:44 ここは清姫の生まれ故郷とのこと。しかし、清姫は、ここから道成寺まで安珍を追いかけたようですが、かなりの距離です。地図で見ると、何と68.6kmです。
この後、国道を歩くのですが、平成23年の台風により仮設の道となっていました。台風から3年経っているのに、まだ復旧できていません。