10日目 新宮から熊野那智(平成26年10月26日)

徐福公園
6:20に出発。徐福公園の前を通ります。徐福とは、中国が秦の時代に始皇帝の命を受けて不老不死の薬を探し回ってこの新宮にたどり着いたとのことです。












98阿須賀神社

阿須賀神社
阿須賀王子案内板
6:41 ここも相当古い歴史があるとのこと。中へ入ってみると、「王子」の看板が。私が持っていた地図にはなかったのですが、王子もいろいろな説があるようです。

99浜王子(はまおうじ)

浜王子
浜王子案内板
7:07 名前は浜ですが、住宅の間にありました。近所に住むらしき人が参拝していました。




王子が浜
この後、本当に浜へ。王子が浜。6日目の千里が浜よりも浪が強いような気がしました。太平洋に面しているからでしょうか、その日たまたまだからでしょうか。


















2両編成


紀勢本線の2両編成の電車が通ります。















このあと、鉄橋の下をくぐり、高野坂へ。先ほど海から見えていた断崖部分を登っていきます。10月も終わりなのに、蚊がたくさんいました。
展望台から
展望台からの海の眺め。

















高野坂を下り、町中を通り、国道42号線を通ります。

100佐野王子(さのおうじ)

佐野王子
佐野王子碑
佐野王子案内板
9:27この王子は、地蔵さん、灯籠が並び、王子らしい王子です。
この後も、しばらく国道沿いを歩いた後、地元の町を通り、峠を越えます。越えた後、又国道を通り、今度は別の峠(小山)を越え又国道へ。この国道は歩道もなく、車も多いので注意して歩きます。

101浜の宮王子(はまのみや)

浜の宮王子
大木
浜の宮王子案内板
神社のすぐとなりにある補陀洛山寺
11:10ここは立派な神社であり、補陀洛山寺との神仏習合の場所でもあります。お寺にも参ると住職さんから「朱印されますか」と聞かれました。





































ここからは、方角を変え、いよいよ那智大社をめざします。
最初は、のどかな町中を通ります。お昼となり、

102市野々王子(いちのの)

市野々王子

市野々王子 鳥居












市野々王子案内板












12:13那智大社にも近くにあるのですが、その手前の地元の神社のようです。
そして、いよいよ那智大社の入り口、大門坂。急に観光客が増えます。














103多富気王子(たふけ)

多富気王子
多富気王子案内板
12:41那智大社前の最後の王子です。





ここから那智大社まで階段が多いのですが、前日の神倉神社の階段と比べると登りやすいです。観光客の人は雰囲気を堪能しているのかゆっくりと登っていますので、どんどん追い越していきます。
那智大社鳥居
階段は多い
そして鳥居の前





104熊野那智大社

熊野那智大社
13:14




















八咫烏
ここにも八咫烏、











那智の樟
そして大木、那智の樟




















青岸渡寺
13:23青岸渡寺 ここも神仏習合(というか、ここが元々なのでしょう)
那智の滝

那智の滝がよく見えます。























那智の滝入り口の鳥居
那智の滝
13:50那智の滝 近くまで行きます。もっと近づくことができるのですが、バスの来る時間が迫っていたので、ここで終わります。
本日の地図上の歩行距離22.2km
バスで那智勝浦の駅に行って、特急の指定券を買おうとしましたがすでに売り切れ。ただ、始発の次の駅なので、たぶん座れるだろうとのことでした。
紀伊勝浦から天王寺まで乗りましたが3時間半かかりました。途中、紀伊田辺からは今まで歩いたところを平行しています。随分歩いたという余韻に浸りながら帰りました。

9日目 川舟下り・熊野速玉・神倉神社(平成26年10月25日) 


週間予報で天気はたぶん大丈夫なのを確認し、今日の午後に川下りの予約し取れました。
当日は朝一番の特急黒潮に乗って、紀伊田辺で下車。バスで一旦熊野本宮に行って下車。再び参拝し、この前忘れていた午玉符を入手。昼食をとった後、バスに乗って、川舟下りのスタート地点である日足(ひたり)で下車します。バス停の前で案内の人が待っていました。
河原の様子
乗船
しばらく待って、乗船。乗車の際の注意があります。同乗者に外国人(確かオランダ人)の女性がいて、スタッフの人が同じように伝えようとしましたが、年配のスタッフの人が英語がわからずに通訳してくれと頼まれました。しかし、私も英語はわかりません。たいした注意ではないので、そのままスタート。のんびりしていいところなのですが、世界遺産になったのですから、簡単な英語くらいは勉強された方がいいと思いますが・・・
景色は滝あり、奇岩あり。ガイドさんがいろいろ説明してくれます。









奇岩
猿の顔のような岩 
比丘尼ころび 道なき道 険しい岩肌













印象深いのは比丘尼転び。舟に乗るほどの資金を持たなかった熊野の比丘尼が道のないところを絶壁沿いにつたって移動し、何人もの人が命を落としたという話です。
















骨のような岩 ここで一度降ります。
骨のような岩を間近で



昔はもっと水量が多く、本宮から舟が出ていたのですが、ダムもできて水量が少なくなったとのこと。また、舟下りも一旦廃れたが世界遺産登録を機に舟下りが復活したとのことです。そういえばこの前の路線バスで熊野川の上流である十津川にダムや発電所があるのを思い出しました。治水しているにもかかわらず、平成23年に大雨で本宮が一部水につかったというのですから、自然の恐ろしさがわかります。この自然に対する崇拝が、熊野信仰となっているのですが・・・
神倉山 熊野川の水量を受け止める頑丈な山
そして、舟下りも終わりに近づき、川が急カーブします。女性のガイドさんがホラ貝を吹きます。音が山によく響きます。急カーブしているのは山が頑丈な岩でできているからとのこと。今でこそ流量は少なくなりましたが、この熊野川の水量を受け止める山、これが神倉山です。ここは後で行く予定なので説明は、そのときに。











御船島 はしごが見える
 平成23年の台風以降舟を着ける岸がなくなくなってしまい、上陸できなくなった。
御船島 川の中に島があり、以前は上陸もできたそうです。しかし、平成23年の大雨の後舟がつけなくなってしまったとのことです。残念。地元のお祭りでこの島の周りを舟で競争するそうです。















御船島
御船島












そして河原にて下船。車で送りましょうかと聞かれましたが、これから歩きたいので、速玉神社の場所だけ聞いて、歩きます。

96那智速玉大社(なちはやたまたいしゃ)

境内の梛の木
16:00すぐでした。境内にある梛の木

















那智速玉神社


















那智速玉神社
那智速玉神社の入口
 川辺からは別の入り口から入りました













そして、神倉神社へ。歩いて数十分の所です。元々神倉神社だけだったのですが、那智速玉大社ができてからは速玉の方を新宮(それでも相当古いですが)というようになったとのことです。

97神倉神社(かみくらじんじゃ)

神倉神社の登り口 階段が急
登れない人のために賽銭箱が登り口の前にある。

17:00上がる前にすでに賽銭箱があります。急すぎて上れない人がいるからでしょう。実際にかなり急で、しかも昔の石を積み上げた階段で必ずしも規則的なものではないので怖いです。















ゴトビキ岩と社
頂上には、ゴトビキ岩をまつった社があります。今まで出会ったことがない空間。日本は八百万の神を祭っている!と再認識する場所です。
















社付近から新宮の街をながめる。












しばらく気持ちのいい時間を過ごしましたが、暗くなりつつありますので降ります。降りる方が余計に怖く、時々座り込みながら降ります。後で、この階段をたいまつを持って駆け上る祭りがあるとのことです。信じられません。
今日は新宮のホテルで泊まり、明日が最終日です。晩ご飯は、地元の回転寿司屋で食べました。回転寿司でありながら「太平洋」という地酒がありました。大手の回転寿司屋では日本酒すら置いていないところもあるのに感心です。