9日目 川舟下り・熊野速玉・神倉神社(平成26年10月25日) 


週間予報で天気はたぶん大丈夫なのを確認し、今日の午後に川下りの予約し取れました。
当日は朝一番の特急黒潮に乗って、紀伊田辺で下車。バスで一旦熊野本宮に行って下車。再び参拝し、この前忘れていた午玉符を入手。昼食をとった後、バスに乗って、川舟下りのスタート地点である日足(ひたり)で下車します。バス停の前で案内の人が待っていました。
河原の様子
乗船
しばらく待って、乗船。乗車の際の注意があります。同乗者に外国人(確かオランダ人)の女性がいて、スタッフの人が同じように伝えようとしましたが、年配のスタッフの人が英語がわからずに通訳してくれと頼まれました。しかし、私も英語はわかりません。たいした注意ではないので、そのままスタート。のんびりしていいところなのですが、世界遺産になったのですから、簡単な英語くらいは勉強された方がいいと思いますが・・・
景色は滝あり、奇岩あり。ガイドさんがいろいろ説明してくれます。









奇岩
猿の顔のような岩 
比丘尼ころび 道なき道 険しい岩肌













印象深いのは比丘尼転び。舟に乗るほどの資金を持たなかった熊野の比丘尼が道のないところを絶壁沿いにつたって移動し、何人もの人が命を落としたという話です。
















骨のような岩 ここで一度降ります。
骨のような岩を間近で



昔はもっと水量が多く、本宮から舟が出ていたのですが、ダムもできて水量が少なくなったとのこと。また、舟下りも一旦廃れたが世界遺産登録を機に舟下りが復活したとのことです。そういえばこの前の路線バスで熊野川の上流である十津川にダムや発電所があるのを思い出しました。治水しているにもかかわらず、平成23年に大雨で本宮が一部水につかったというのですから、自然の恐ろしさがわかります。この自然に対する崇拝が、熊野信仰となっているのですが・・・
神倉山 熊野川の水量を受け止める頑丈な山
そして、舟下りも終わりに近づき、川が急カーブします。女性のガイドさんがホラ貝を吹きます。音が山によく響きます。急カーブしているのは山が頑丈な岩でできているからとのこと。今でこそ流量は少なくなりましたが、この熊野川の水量を受け止める山、これが神倉山です。ここは後で行く予定なので説明は、そのときに。











御船島 はしごが見える
 平成23年の台風以降舟を着ける岸がなくなくなってしまい、上陸できなくなった。
御船島 川の中に島があり、以前は上陸もできたそうです。しかし、平成23年の大雨の後舟がつけなくなってしまったとのことです。残念。地元のお祭りでこの島の周りを舟で競争するそうです。















御船島
御船島












そして河原にて下船。車で送りましょうかと聞かれましたが、これから歩きたいので、速玉神社の場所だけ聞いて、歩きます。

96那智速玉大社(なちはやたまたいしゃ)

境内の梛の木
16:00すぐでした。境内にある梛の木

















那智速玉神社


















那智速玉神社
那智速玉神社の入口
 川辺からは別の入り口から入りました













そして、神倉神社へ。歩いて数十分の所です。元々神倉神社だけだったのですが、那智速玉大社ができてからは速玉の方を新宮(それでも相当古いですが)というようになったとのことです。

97神倉神社(かみくらじんじゃ)

神倉神社の登り口 階段が急
登れない人のために賽銭箱が登り口の前にある。

17:00上がる前にすでに賽銭箱があります。急すぎて上れない人がいるからでしょう。実際にかなり急で、しかも昔の石を積み上げた階段で必ずしも規則的なものではないので怖いです。















ゴトビキ岩と社
頂上には、ゴトビキ岩をまつった社があります。今まで出会ったことがない空間。日本は八百万の神を祭っている!と再認識する場所です。
















社付近から新宮の街をながめる。












しばらく気持ちのいい時間を過ごしましたが、暗くなりつつありますので降ります。降りる方が余計に怖く、時々座り込みながら降ります。後で、この階段をたいまつを持って駆け上る祭りがあるとのことです。信じられません。
今日は新宮のホテルで泊まり、明日が最終日です。晩ご飯は、地元の回転寿司屋で食べました。回転寿司でありながら「太平洋」という地酒がありました。大手の回転寿司屋では日本酒すら置いていないところもあるのに感心です。