7日目 田辺から近露(その1)(平成26年9月13日)


田辺からいよいよ本格的に山道に入ることになります。今までであれば、適当なところに鉄道駅があり、大まかな計画が立てられたのですが、ここからは、バス停も宿も少なく、野宿する気も無いので、どこで1日を終了させてバスで戻るか宿泊するかを決めておかなければなりません。
近露に一人で泊まれる宿を見つけたので、強行日程ではありますが、田辺-近露-本宮を2日で歩くと決めました。
前日の夜にJR特急くろしおで大阪から田辺へ移動したのですが、指定席は売り切れていて、自由席の通路に和歌山まで立っていきました。次の日に歩くのにちょっとつらかったです。
田辺に着き夜の町を歩いてみると、意外と飲み屋が多く賑わいがありました。ただ、明日が早いので、歩行中の飲食品を調達して、ホテルで休むことに。
翌日(平成26年9月13日)5:30出発
この前も通った高山寺のふもとをまがって進みます。

70秋津王子(あきつおうじ)

秋津王子
6:09今日最初の王子ですが、ここは跡のみです。















71万呂王子(まろおうじ)

万呂王子
6:58この王子も跡のみ。明治になるまでは残っていたようですが・・・















72三栖王子(みすおうじ)

三栖王子
三栖王子案内板












7:27田辺からこの王子の手前の橋まではずっと舗装された所を通っていたのですが、急に舗装されていない道となりました。通り過ぎてしまったのかと思って前へ行くのを躊躇して、時間を少しロスしました。

三栖王子の先にも古道があるのですが、草が茂りすぎてどこが道がわからなくなったので引き返し、舗装された道を行くことにしました。案外坂がキツかったです。峠を越え次の王子へ

73八上王子(やがみおうじ)-上富田町へ

八上王子
8:06広い車道から地元の道へ入ったところにありました。
上富田の町は小さな川が流れたのどかなところです。次の稲葉根王子の前に山を越えなければなりません。山越えの道がどれかを見つけられず、国道のトンネルを通ります。











74稲葉根王子(いなばねおうじ)

稲葉根王子
稲葉根王子案内板












9:07五体王子の一つです。





ここから富田川沿いを歩いて行きます。橋を渡って、

75一ノ瀬王子(いちのせおうじ)

一ノ瀬王子
9:50

















この後、また橋を渡ります。渡った後わずかに戻った後、車道を離れて坂道を登ります。住宅地を通り、鮎川王子へ

76鮎川王子(あゆかわおうじ)-再び田辺市へ

鮎川王子
鮎川王子案内板












10:34田辺市は、合併してかなり広くなり、近畿では一番大きい市です。
鮎というさかなの名前がついていますが、もとは川と川が出合うから(あゆかわ)とのこと。
この日は案内板と碑しか見つけられませんでしたが、後日この付近に来たので探してみると、ちゃんと王子がありました。
場所は公衆電話の後ろに、階段があり、そこを登ったところです。(ほんとは、そこまで説明してほしいものです。)
又橋を渡り、進んでいきます。のごし橋を過ぎてしばらく行くとあぜ道に行きます。このあぜ道が私道なので整備できず、注意して歩いて下さいと書いてありました。実際に、少し崩れそうで、川まで落ちそうな所もありました。川の向かいに道の駅が見えました。しばらく歩くと、古道と国道が交わっているところがあるので、ここで国道を歩き、道の駅で昼食をとりました。
再び歩きます。
吊り橋
吊り橋を渡ります。















清姫の墓


清姫の墓
12:44 ここは清姫の生まれ故郷とのこと。しかし、清姫は、ここから道成寺まで安珍を追いかけたようですが、かなりの距離です。地図で見ると、何と68.6kmです。
この後、国道を歩くのですが、平成23年の台風により仮設の道となっていました。台風から3年経っているのに、まだ復旧できていません。