旅を終えた今でも「王子」とは何かを伝えるのは難しいのですが、大阪市内から那智まで延べ約270km、10日間で見て、感じたことをまとめました。
熊野九十九王子(大阪府ホームページより引用) |
1日目 天満橋から鳳
2日目 鳳から山中渓(その1)
2日目 鳳から山中渓(その2)
3日目 山中渓から海南(その1)
3日目 山中渓から海南(その2)
4日目 海南から湯浅(その1)
4日目 海南から湯浅(その2)
5日目 湯浅から御坊(その1)
5日目 湯浅から御坊(その2)
6日目 御坊から田辺(その1)
6日目 御坊から田辺(その2)
7日目 田辺から近露(その1)
7日目 田辺から近露(その2)
8日目 近露から熊野本宮(その1)
8日目 近露から熊野本宮(その2)
9日目 川舟下り・熊野速玉・神倉神社
10日目 新宮から熊野那智
【熊野古道沿いの市町村へのふるさと納税】
ふるさと納税
【きっかけ】
私が熊野古道を歩こうと思ったきっかけは、大阪市中央区の谷町にある「坂口王子」の前を偶然通りかかったからです。
平成24年5月に、私は暗峠奈良街道を歩きました。これは、前年の東日本大震災の後、関東の人から電車が動かなくなり、帰宅難民になったと聞いたので、これは一度会社から家まで歩いてみないといけないな、ただ、どうせだったら目的があった方がいいだろうと思って、暗峠奈良街道を選択しました。
暗峠奈良街道と熊野古道は、最初の数kmは同じ道です。
歩いていると、「坂口王子」というところを通りかかったので、少し寄ってみることにしました。
この王子というものが、大阪から、熊野古道沿いに和歌山南部の熊野まであるという説明が書かれていました。
王子の存在は、そういえば聞いたことがありました。
私の仕事先に、和歌山の田辺市(旧大塔村)にある会社があるのですが、その社長が熊野古道のことを話していたことを思い出したのです。会社の前が熊野古道であり、目印にされていること。また、社長の話の中で王子の名前も2カ所くらいでてたような記憶がよみがえりました。
しかし、大阪からその会社へ行くのに、特急に乗っても3時間もかかるのです。
大阪から熊野までずっと王子がある。また、王子とは何か?神社とは違うのか?
いつかはこの疑問を解決したい。また、全ての王子を歩いて尋ねてみたい。
そう思って坂口王子を後にしたのでした。そして、暗峠奈良街道を踏破しました。
熊野古道は、暗峠奈良街道よりもはるかに長いので、チャレンジするか少し迷いました。長距離であるが故に歩いている間にあきてこないかなとも思っていました。しかし、一方でやってみたいという思いもずっとありました。モヤモヤしたままならば、少しずつでも進めようと思い、チャレンジを始めたのです。